【体験レポート】東京の真ん中で長野を再発見。
東京の真ん中で、行ったことのない村に行きたくなることはあるのか。
2026年8月1日、銀座。イベント開始から90分後、参加された方のアンケートにこう書かれていました。
「これをきっかけに長野県に行こうという気持ちがわいた」
今回のイベントでは、長野県のパンフレットをたくさん配ったわけでも、観光用の紹介動画を流し続けたわけでもありません。ご来場されたみなさんがしていたのは、ただ、絵を描いていただくことだけでした。
こんにちは。SAKE ARTのめぐろです。長野市で「お酒を飲みながら絵を描くペイントアンドシップをコンセプトにしたアートスタジオ」を運営しています。
この日は、長野県営業局主催、阿智村協力のイベント「SAKE×ART×NAGANO」に、僕らSAKE ARTもインストラクターとして協力させていただきました。会場は長野県のアンテナショップ 銀座NAGANOの2階イベントスペース。この場所でのアートイベントは過去にもあまりなかった取り組みのようです!
🙆 「絵が苦手」でも大丈夫
今回みなさんに体験していただいたのはアルコールインクアート。アルコールで溶けるインクを紙に落とし、風を送ったり傾けたりして、にじみと広がりを楽しむ抽象的なアートです。
面白いのは、思い通りにならないことが、そのまま魅力になるところ。筆で「上手く描く」技術がいらないので、絵の経験はまったく必要ありません。持ち物も特になし。画材もエプロンもご用意していて、手ぶらでふらっと来ていただけます。
インクが紙の上で予想外に広がっていくのを、みなさん最初は少し戸惑いながら、だんだんと「わぁっ」と声を上げながら眺めていました。
🍷 テーマは「阿智村の星空」
今回のインスピレーションテーマは、日本一の星空とも称される阿智村の夜空。阿智村は環境省認定の日本一星空が綺麗な村なんです。
参加者のお手元には銀座NAGANOのソムリエが選ぶ、星空にちなんだ長野県産ワイン2種とソフトドリンク、そして長野県産のアペタイザー。この日は、出来たばかりの阿智村産のワインも試飲していただきました。
阿智村の方から動画を用意していただき、星空だけでなく、昼神温泉、花桃の里のご説明をいただきました。参加者の中には「母の実家が飯田市内で、子どもの頃から慣れ親しんだ場所」という方もいれば、名前は知っていても訪れたことがない、という方もいらっしゃいました。
✨ 同じテーマで、ひとつとして同じ夜空はない
この日は2部開催で、あわせて20名近くの方にご参加いただきました。
そして90分後。完成した作品を、長野県産のカラマツのフォトフレームに入れてお持ち帰り。
同じ「阿智村の星空」というテーマで、同じ画材を使っているのに、並んだ作品はひとつとして同じものはありませんでした。深い藍に沈んだ夜空、光がにじんで溶けていく夜空、思いがけず金色が差し込んだ夜空。
「唯一無二の絵となり、あっという間に時間が経過してしまいました。心と身体がリラックス出来ました」
「阿智村の夜空とインクアートのマッチングがピッタリ。作り手によってあんなにも表現がちがうのだと学べた」
上手い下手を比べる空気が、この場にはありません。比べるものがないから、自分の感性をそのまま肯定できる。ここはSAKE ARTがいちばん大切にしていることです。
🌌 体験は、旅の入口になる
アンケートには、こんな声が続きました。
「東京にいて長野県の魅力を再発見出来ました」
「花桃祭りを知らなかったので、その時期に訪れて星空も楽しみたい」
情報として「阿智村は日本一星空がきれいです」と伝えることと、90分かけて自分の手で星空を生み出すことは、まったく別のことなのだと思います。
自分で描いた夜空を持ち帰った人は、その夜空の "本物" を見に行きたくなる。「知る」から「行きたい」へ。この距離を縮めるのに、アートはとても静かで、とても強い方法だったと実感しています。
実は、僕らSAKE ARTにとって、長野県外でのイベント実施は今回がはじめて。正直内心ドキドキでした。
けれど、当日のみなさんの表情を見て、今回のようなコンセプトのイベントは、楽しめることはもちろん、遠くにいて地域を感じる一つの手法であると感じました。
初心者でも楽しめるアート、地域の魅力を最大限に伝えるコンセプトムービー、そして、プロが選ぶゆかりのあるワイン。全てが繋がるストーリー性のあるイベントにできたことは、僕らとしても大きな挑戦でした。
🎨五感を通じて、地域の入口をつくる
イベント後のアンケートのコメントでは、このイベントを通じて当初目標にしていた僕らの想いがしっかりとみなさんに伝わった、それがわかるそんな内容でした。
この時間が、信州により関心を持っていただいたり、いつか実際に足を運んでいただいたりする、そんなきっかけになればと願っています。
SAKE ARTは今後も、その土地・その時間だからこその体験を通じて、地域のテーマを「描く体験」に翻訳して、来場者の記憶に残す取り組みを続けていきます。首都圏でのプロモーション、自治体イベント、社内研修や懇親会、会場とのコラボレーションなど、随時ご相談を承っています。
「うちの地域/会場/会社でもできるのでは」と思われた方は、ぜひお気軽にお声掛け下さい。
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